2020/09/15 15:46
2013年に発行された『せんはうたう』は、
元々は谷川賢作さんが、望月通陽さんに、
楽譜の表紙のための絵を依頼したところが発端で生まれました。
望月さんは、スケッチブックいっぱいに絵を描きました。
賢作さんのピアノを聴いて、きっと描けて描けて仕方がなかったのだろうなと
想像します。
(賢作さんのピアノの美しさはぜひライブで!ライブが無理ならぜひCDで!
CDのお取り扱いもしています^^)
表紙や、中面でも使われなかった絵は多数あり、
「これをこのままにしておくのはもったいない」
(なにせとても素敵な絵ばかりだから)
と思った、賢作さんの奥さんの恵さんは
編集の経験があったこともあり、
この絵と、義父にあたる俊太郎さんの詩を組み合わせて
詩画集を作ることを思いつきました。
多分、俊太郎さんの既存の詩の中から選んで、編む予定だったのでしょう。
でも、望月さんの絵を見た俊太郎さんもインスピレーションを得たのでしょう。
新しい詩を書き下ろしました。
そうして生まれたのが『せんはうたう』。
望月さんの絵と、俊太郎さんの優しい詩、
これらを丁寧に本に仕立てたのが、
(本当は今年5月に俊カフェで「本づくり協会」のイベントをしてくださる予定だった)
手製本で知られる美篶堂です。
手に取っていただくとわかりますが、本はもちろんカバーも、
とても丁寧に、愛を持って作られているのを感じます。
本は紙が折り込みになっていて(なんと言うのでしょう??)、
内側の水色が表にほんのりと見えて、
思わずページをめくるたびに撫でたくなる美しさです。
これは俊カフェ店主の古川にとっても、
俊太郎さんからいただいた2冊目のとても思い出深い1冊。
恵さんはこの詩集を出すために、「ゆめある舎」と言う出版社を立ち上げました。
人の思いが詰まった『せんはうたう』は版を重ね、なんと7刷だそうです。
素晴らしい!
買おうかな?どうしようかな?と思っている方は、
ぜひゆめある舎の動画をご覧ください。
(遡ると、どのようにしてこの本が美篶堂で作られているかも読むことができます)
欲しいな、と思いましたら、こちらの通販サイトでもお求めいただけますよ。
http://www.yumearusha.com/news/『せんはうたう』の動画をアップしました/?fbclid=IwAR1yi2huIiOSGx3TJgGI0M1uDJJ58_9NvMxFSbEuD97KsHY24VN-xaNAoEE